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Channel: Jahkingのエサ箱猟盤日記
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Nancy Ames - Tracie

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1,The Incredible Nancy Ames (Liberty) 1LP 300円
眼光鋭く女豹の如き容貌で写るナンシー嬢、まだアコギを抱えてフォーク・ソングを歌っていた頃63年のデビュー盤。
この後Epicに移籍して出したこちらで取り上げたラテン/ブラジルものを歌う彼女とは別人の如し。
Side A
A1,Bon Soir Cher
A2,Quiet Boy
A3,Little Peanut Shell (Gotta Make It Grow)
A4,Johnny, I Hardly Knew Ye
A5,Greenfields
A6,Alma Corazon Y Vida
Side B
B1,Come To Me
B2,Long Time Boy
B3,South Coast
B4,Angel Cake And Wine
B5,Young Young Man
B6,Cu Cu Ruu Cu Cu Paloma


nancy






2,Far from the Hurting Kind/Tracie (A&M) 1LP 100円
本盤を見掛けた瞬間思いだしたのはレンタル・レコード屋さん。そう80年代の半ば頃。当時は新譜は殆ど買わずにレンタルで済ましてカセットに落として聴いていたものです。
ポール・ウェラーが立ち上げたレスポンド・レーベルからのキュートなお嬢さん、いや、もうすべてが懐かしさ先行です(笑)


Tracie

Far From The Hurting Kind.wmv

Hollywood in Rhythm 1958

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1,Hollywood in Rhythm/Ray Conniff (Columbia) 1LP 100円
レイ・コニフ・オーケストラ、1958年のアルバム。「Singers」と名乗る以前のものですが大半の曲であの男女ダバダバコーラス/スキャットが聴けるレイ・コニフらしい一枚。"慕情"で始まり"春の如く"で終わる映画音楽の有名曲がギッシリ、これは楽しめました。CDは63年の「Rhapsody In Rhythm」と2in1となっているようです。

Side A
A1,Love Is A Many-Splendoured Thing
A2,Thanks For The Memory
A3,Easy To Love
A4,Pacific Sunset
A5,Cheek To Cheek
A6,My Hears Stood Still
Side B
B1,Please
B2,Love Letters
B3,Laura
B4,Stella By Starlight
B5,Yesterdays
B6,It Might As Well Be Spring

Columbia


Ray Conniff Love Is a Many Splendored Thing


Love Letters - Ray Conniff (1958)


Stella By Starlight - Ray Conniff (1958)


Please - Ray Conniff (1958)



Ray Conniff - It Might As Well Be Spring

Jack Bruce 1969-1989

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一番好きなギタリストは?と問われても返答に窮しますが、一番好きなベーシストはと問われれば何ら躊躇することなく「ジャック・ブルース」と答えます。ということで、今回は最近仕入れたジャック・ブルースのLPとCDを取り上げます。


1,Songs for a Tailor/Jack Bruce (Atco) 1LP 550円
クリーム解散後69年にリリースした実質ソロ第1作。この後に発売されたジョン・マクラフリン、ジョン・ハイズマン、ディック・ヘクストールスミスらと共に作った「Things We Like」のほうが録音は先ですが、ジャックはウッド・ベースを弾きモロにジャズフォーマットのジャム的な演奏作に付き、やはりファースト・ソロ作はこの「Songs for a Tailor」だと思います。因みにこのアルバムタイトルはクリーム時代の衣装デザイナー、ジャニー・フランクリンに捧げたところからきたもの。

クリームにイカレきっロック小僧がリアルタイム(日本盤が発売された70年のはず)に本作を聴いた時の感想は?が三つくらい付きました。だって、派手なギターのインプロはねぇーし、やたら小難しいメロディの小品が続くし、妙のジャズっぽさやクラシカルなところがあったり。でもその日本盤のタイトルは「真髄」、ジャケットに使われた写真もGibson EB-3を抱えたモロにクリーム時代、こりゃー誰だってクリームのジャックを期待しますわね。
Jack Bruce

と、まぁ、ウン十年前はそういうことでしたが、今聴けばその印象は随分と違ってジャック・ブルースの持つ資質全開の代表作と云っていい素晴らしい出来、フェリックス・パッパラルディのプロデュース手腕が見事に反映しているように聴こえます。その後幾多のソロ・アルバムを残しますが一番好きなのが今もコレです。


今回購入盤は懐かしのAtcoの内袋に入った黄色レーベルでした。
Atco


Jack Bruce - Theme for an Imaginary Western


Jack Bruce - Tickets to Waterfalls


Jack Bruce - The Ministry of Bag


Jack Bruce - Rope Ladder to the Moon








2,Live in Concert/Jack Bruce & Mick Taylor (Killing Floor) 2CD 640円
上記ソロ作の後トニー・ウィリアムスのライフタイムに参加したり、レスリー・ウエスト、コーキー・レイングとのウエスト、ブルース&レイングを結成したりして再びソロ活動に移ったのが75年、その頃にレコード制作には至らなかったようですがミック・テイラー、カーラ・ブレイ、ブルース・ギャリー、ロニー・リーヒーとジャック・ブルース・バンドを結成します。本CDはまさにその時期、75年5月16日ストックホルムでのライヴをオーディエンス録音で収めたもの。

注目はストーンズを抜けたばかりのミック・テイラーなわけですが、ストーンズで聴かせてくれたような流麗なギターを随所で聴かせててはくれますが、それが性格なのかいかんせんオシが弱くて完全にジャック・ブルース・バンドの一員という趣。このオーディエンス録音ではギターの音がかなり小さめで更に存在感を感じないギターになっています。曲はこの少し前にだしたソロ作「Harmony Row」からとかライフタイム時代のオリジナル曲を中心に取り上げています。

このバンドのオフィシャルCDは75年6月1日の録音「Live '75」と75年6月6日のライヴ(下に貼ったyoutubeの映像がそれ)を含む「Spirit: Live at the BBC 1971-1978」があります。

ということで本盤はオーディエンス録音ということもあって余程のマニアでないかぎり上記のオフィシャル盤で充分ですね。

jack


jack

Jack Bruce Band - Old Grey Whitle Test (1975)








3,Live Statement/Jack Bruce and Friends (Breakdown) 2CD-R + 1DVD-R 860円
2枚のCDは80年12月29日コネチカット州はニュー・ヘイヴンのトード・プレイスで行なわれた公演オーディエンス録音で収めたもの。ギターに元ハンブル・パイのクレム・クレムソン、ドラムスはビリー・コブハムという強力メンバーに囲まれたもの。
DVDは1989年12月7日N.Y.はボトムラインでのライヴ、Blues Saracenoのド派手ギターに負けず劣らずジャックもベースを弾き歌いまくる様子が壮観、途中からゲストでジンジャー・ベイカーが加わり往年のドカスカドラムがたっぷり聴けます。この映像は途中挿入されるインタビューからするとNHKが制作したもののようです。

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The History of The Fantastic DeeJays

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1,Terry Lee Presents : The History of The Fantastic DeeJays (TL Sound Ltd.) 1CD-R 1,383円
久し振りに行った中野DUでの見っけもの。
ペンシルヴァニアはピッツバーグの名物ラジオDJ、テリー・リーが自身のラジオ番組で87年に放送した「The History of The Fantastic DeeJays」を自らのレーベルでCD-R化したもの。

テリー・リーはディージェイズの名付け親にしてプロデューサー、その彼がディージェイズ以前の音源からスタジオでも録音風景、未発表曲まで交えてその誕生からを語っていくという内容。

ディ-ジェイズについてはそのシングルを取り上げた際にこちらで書いていますが、再録すれば、
ピッツバーグの学生バンドが地元のカリスマDJテリー・リーにみそめられ数枚のシングルとLPをリリースして地元のスターに、ついには1965年のストーンズのピッツバーグ公演の前座まで務めたというギター2本にドラムスという3人組。
歌っていることは同時代の日本の青春リズム歌謡と大して変わらない、が ビートルズに憧れるアメリカの田舎町に巣くった16歳のガキ共が感情のままに作るとこうなるという恋と涙の青春フォーク・パンク。

その生みの親テリー・リーは運よくそのLP入手出来てこちらで取り上げております。

ディージェイズのディック・ニュートンとボブ・ホッコが参加した後身バンド、凶暴無比のガレージ・パンク・バンド、スワンプ・ラッツはこちらで取り上げております。

今回入手のこのCD-Rはテリー・リーのオフィシャル・サイトで販売されているものです。


DeeJays


SHY GIRL - THE FANTASTIC DEE JAYS - TERRY LEE - THE T. L. SOUND !


fantastic dee jays - love is tuff.wmv.1966


Fantastic Dee Jays 'Get Away Girl'


fantastic dee jays - just a boy.wmv.1966

Geroge Gerdes - Richard T.Bear - Henry Gross

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1,Obituary/Geroge Gerdes (UA) 1LP 100円
70年代の古くからSSW系を聴いている方には多分お馴染みの一枚。一時期カット盤が相当出回りましたね。私にはノーマン・シーフの撮ったジャケ写がまずもって印象的なアルバムです。20年振りの再購入。
71年と72年にUAに2枚のアルバムを残したなかなかユニークな独特な臭みを持つ歌声のシンガー/ソングライター、本盤はその1枚目、LA録音、アコギにウッドベースも効いたシンプルなバックが主体、曲によってはホーンが入ってグッドタイムミュージック風にも。
2枚目はナッシュヴィルに移ってAREA CORDE 615の連中のタイトなバックに乗ってよりロックンロールな歌声を聴かせてくれます。

セカンド・アルバムから
George Gerdes - Catechism Wednesday







2,Bear/Richard T.Bear (RCA) 1LP 100円
このジャケ写、まるでロウエル・ジョージ(笑) ニューヨーク出身のシンガー/ピアニスト、79年のセカンド・アルバム。
その昔2千円くらいでで買っていていつの間にか手放していた一枚。女性シンガーを入れて壮大なバラードにアレンジされた"Ruby Tuesday"が何と云っても印象深く、今回もこれを再び聴きたく購入。独特のしわがれ声に伸びやかな美声を持つ女性シンガー(Kathy Ingraham)が絡むこの曲はやっぱり絶品!
アラン・シュワルツバーグ、エリオット・ランドール等N.Y.の腕っこきを揃えたN.Y.録音とカナダでの録音が入り混じっています。私はまったく知らないのですがこの後"Sunshine Hotel (Just Walk On In)"なるディスコヒットを飛ばすらしいです。

Bear

Richard T. Bear - Ruby Tuesday


Richard T. Bear - American Dream


Richard T. Bear - Love Stealer


これがそのディスコ・ヒッツ!
Richard T. Bear - Sunshine Hotel 1979









3,same/Henry Gross (A&M) 1LP 100円
こちらもニューヨーク出身のギタリスト/ソングライターの73年作。プロデュースはABC/Dunhillから何枚ものアルバムを出しているデュオのテリー・キャッシュマン&トミー・ウエスト(前作をABC/Dunhillから出している縁からですね)。で バックはやっぱりアラン・シュワルツバーグ、スティーブ・ガッド、スチュ・ウッズ等々のN.Y.の腕っこき。
名前は聞いたことがある程度で興味の対象にはなっていなかったこの人、よって初購入。キッカケは大好きな"Meet Me on the Corner"を歌っているのに気付いたから。そう、あのリンディスファーンがヒットさせたあの曲です。ファーンのあの甘酸っぱさには及びませんが、伸びやかな声で歌われるこのヴァージョンもOKです。A面1曲目の"Simone"もイングランド・ダン&ジョン・フォードのあの名曲かと期待したらこちらはヘンリーさんのオリジナルでした、が、まずまず良い曲ですね。
このA&Mでは芽が出ずこの後移ったLifesongで76年に"Shannon"のビッグヒットを出して一気にブレーク、ということらしいです。

Henry

Henry Gross - Meet Me On The Corner



Henry Gross - Simone

New Zealand Nuggets 1967-1969

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1,Number 8 Wire: 16 Trippy New Zealand Nuggets 1967-1969 (no label credit) 1LP 1,160円
ニュージーランドのサイケ・バンド(というか、ロックバンドのサイケ曲を集めたというべきかも)のコンピレーションLP。封入されているライナーシートには収録されている16バンドすべての写真が載っています。何のクレジットも無い盤ですがご当地で作られたものでしょうか。
ニュージーランドの60'sサイケと聞いてもピンときませんが、いざ聴いてみればあらまビックリのサイケ振り、イギリス連邦加盟国だけあってアメリカと云うよりピンク・フロイドとあまたの英国フリークビート・バンドの影響が濃いですね。

ジャケットは表裏まったく同じデザイン、背にかろうじて「No.8 WIRE」の表記があるだけで他には全く何のクレジットもありません。盤はグリーン・ヴィニール、レーベルにはこれまた何の表記もも無し。上記のタイトルはネットを探ったら同内容のLPがあったのでそこから引用しました。

01. The Gremlins / Blast Off 1970
02. The Smoke / Never Trust Another Woman
03. The Avengers / Water Pipe
04. The Group People / In The Night
05. Lew Pryme / Gracious Lady Alice Dee
06. The Hi-Revving Tongues / Tropic Of Capricorn
07. The La De Das / Find Us a Way
08. Larry's Rebels / Coloured Flowers
09. The House Of Nimrod / Slightly-Delic
10. The Brew / Bengal Tiger
11. The Top Shelf / Time Beyond
12. The Music Convention / Footprints On My Mind
13. The Human Instinct / a Day In My Mind's Mind
14. The Dave Miller Set / Mr. Guy Fawkes
15. Vicky & Dicky / I'm Allergic To Flowers
16. The Zarks / Jumbo

NZ Nuggets

The Smoke - Never Trust Another Woman (Rare New Zealand Acid Rock 1967)



Music Convention - Footsteps On My Mind (NZ 1967)


Water Pipe -The Avengers (NZ Psych 1967)


Tropic Of Capricorn Hi Revving Tongues


THE DAVE MILLER SET-Mr guy fawkes


The House Of Nimrod-Slightly-Delic

Jay and the Americans - the Clique

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1,She Cried/Jay and the Americans (United Artist) 1LP 640円
ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーに見出されて1961年にデビューしたN.Y.のイタリア系白人5人組。あのケニー・ヴァンスもオリジナルメンバーだったよう。本盤は62年にビルボードチャートで5位まで上った"She Cried"をタイトルにした同年にリリースされた彼らのファースト・アルバム。因みにこの"She Cried"は66年に"He Cried"としてシャングリラスが、70年にはレターメンがカバーしています。

総じて60年代初頭N.Y.のゆったりした朗らかポップスの趣、リーバー&ストーラー制作ということでベン・E・キングの頃のドリフターズとの近似が面白いところ。ジェイとアメリカンズはやっぱりリード・シンガーが変わったこの後の"カラミア" "ハッシャバイ"だろうと思っておりましたが、何度か聴くうちにこの頃のゆったり感もなかなかかなと思ったりしたり。

ぶ厚くコーティングされたジャケットに包まれた状態も良いオリジナル盤がこんな値で。人気無いみたいですね。


UA


Jay & The Americans - She Cried



Jay & The Americans - Tonight









2,same/The Clique (White Whale) 1LP 300円
ソフトロックが騒がれていた10数年前には結構な値が付いていた本盤、今やこんな値で打ち捨てられていて長らくウォント・リストに入れていた私はホイホイ買ってきました。
ソフトロックの代名詞といってもいい(かな?)あの「イエロー・バルーン」を制作したソングライター/プロデューサーのゲイリー・ザクリーが69年に手掛けたテキサスのバンド(実体はなかったって話もありますが?)、クリークの唯一のアルバム。

先ずは冒頭に入っている全米チャートでスマッシュヒットした"Sugar On Sunday"が魅力的、ソフトロック的ではあれどよりソウルフルなタートルズ的なサンシャイン・ポップスという趣。今ではシングル曲を加えて21曲入りCDとして蘇っています。

clique


clique


WW


The Clique - Sugar On Sunday



The Clique - I'll Hold Out My Hand



Superman by The Clique on Mono 1969 White Whale 45.

Herbie Mann 1956-1972

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久し振りに購入したマン先生のLPを3枚。

1,Herbie Mann Plays The Roar Of The Greasepaint-The Smell Of The Crowd (Atlantic) 1LP 540円
コーティング・ジャケの青/緑レーベル盤がこのお値段、あれ?...... 帰宅後検索してみたら昨年ワーナージャパンが1,000円盤でCD化していました。こんな地味な盤をよくもまぁ、ね。
ということで、マン先生が当時のレギュラーグループにストリングスを加えてミュージカル「ドーランの叫び、観客の匂い」の音楽を取り上げた1965年盤。

地味な盤と書いたものの若かりし頃のチック・コリアが参加して短いながらそれらしいソロも聴けたり、"Who Can I Turn to" "A Wonderful Day Like Today"なんてスタンダード化した曲も入っていたりそれなりにウリはあるようです。

1,The Joker
2,Feeling Good
3,Where Would You Be Without Me?
4,It Isn't Enough
5,Look At That Face
6,This Dream
7,Who Can I Turn To(When Nobody Needs Me)
8,The Beautiful Land
9,My First Love Song
10,Sweet Beginning
11,A Wonderful Day Like Today


Herbie Mann - The Joker


The Herbie Mann Feeling Good









2,Herbie Mann in Sweden (Prestige) 1LP 324円
56年にスェーデンにて現地のミュージシャンと吹き込んだもので原盤はスェーデンのメトロノーム。本盤はPrestige-7136「Mann in the Morning」のタイトルとジャケットを変えた再発盤(Prestige-7659)。

オクテット編成とトランペットを含むものとトロンボーンを含むものの二つのクインテット編成と3つのセッションが入っています。オクテットはアンサンブルを生かした中庸もの、クインテットものは先生のテナーとフルートがたっぷりというハード・バップもの。50年代中期のヨーロッパジャズが聴けるという意味では面白いものかもしれませんが、そのあたりに造詣も取り立てての興味もない者としてはちとユル過ぎるかな、と。

単体でのCD化もされているようですが、Real Gone Musicからのレイの4枚組CD「8 Classic Albums」の「Heabie Mann Vol.2」に入っています、こちらなら8枚のアルバムが千円ちょっとで買えます。
side A
1.Cherry Point
2.Hurry Burry
3.Serenata
4.Adam's Theme
5.Early Morning Blues
Side B
1.Nature Boy
2.Ow!
3.Polka Dots and Moonbeams
4.I Can't Believe That You're in Love With Me
5.Song for Ruth

mann







3,Mississii Gambler/Herbie Mann (Atlantic) 1LP 100円
かつて取り上げたことのある盤ですがワナパイ盤が打ち捨てられていたので救済しておきました。こちらも上記と同じ「JAZZ BESTコレクション 1000」シリーズで廉価CDとなっています。
タイトル通りで「メンフィス・ウンダーグラウンド」に次ぐメンフィス探訪の第2弾ですね。レイ・チャールズ・バンド出身のテナー・マン、デヴィッド・ニューマンとレジー・ヤングを中心としたアメリカン・スタジオの連中とアリフ・マーディンのプロデュースで制作した、フルートも冴えまくるマン先生面目躍如の一枚。
因みにこのワナパイ盤、ライナーはいソノてルヲ氏。
Side A
1,Dippermouth
2,Mississippi Gambler
3,Swing Low Sweet Chariot
Side B
1,Respect Yourself
2,I've Been Loving You Too Long
3,(I Can't Get No) Satisfaction

mann

mann

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Herbie Mann - Dippermouth (1972) (Vinyl)


Herbie Mann - Dippermouth (1972) (Vinyl)

Jerry Blavat presents For Lovers Only

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1,Jerry Blavat presents For Lovers Only/V.A.(Lost Nite) 1LP 100円
このブログで何度も登場している私の大好きなLost NiteレーベルのDJシリーズ、実はこれもかつて取り上げてはいるのですがこんなのが100円盤コーナーに捨てられていれば即救済してしまいます。

フィラデルフィアのDJジェリー・ブレイヴァットのこのレーベルでの1枚目。本盤のサブ・タイトルは「One Hour of Teenage Love Music」。ジェリー氏の艶かしいナレーションに乗って素晴らしいDoo-Wopバラードが次々と出てくるというそのサブ・タイトル通りの一枚。

こちらこちらでジェリーさんのアルバムは取り上げたことがあります。

Lost Nite レーベルのAlbum Discographyがこちらに。DJシリーズのアルバムも写真入りでバッチリ載っています。

Side 1
1,I need Someone/Lenny Weich
2,Lone no one but you/The Jesters
3,Love me always/Arthur Lee Maye & The Crowns
4,To be a Part of you/The Click-ettes
5,God Only Knows/The Capris
6,Wind/The Jesters
7,My Heart's Desire/The Wheels
8,Just Suppose/Lee Andrews

Side 2
1,I run to you/The Emotions
2,There goes the Boys/The Lydells
3,Lover's Prayer/The Click-ettes
4,Oh Starlght/The Quinns
5,Because of My Best Friend/The Click-ettes
6,If You want it/The Carousels
7,Island of Love/The Sheppers
8,Good Night/The Elegants


Love No One But You - Jesters.wmv



MY HEART'S DESIRE-THE WHEELS



The Elegants - Goodnight

Johnny Otis and Vee Jay Blues

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1,Johnny Otis presents Some Old Folks Boogie/V.A. (P-Vine) 1LP 300円
1978年、P-Vine Recordsが創設されて間もない頃にリリースされた懐かしい一枚ですね。が、私は同時期に出たSavoyからの2枚組「Johnny Otis Show」とそれを編集した日本盤を買ってお腹一杯になっていて、このP-Vine盤はスルーしていて今回が初購入となります。

55年から58年まで活動していたジョニー・オーティスが持っていたウルトラ/ディグ・レーベルの音源を使ったコンピ。ライナーの和田昇氏によるとこのレーベルは42枚のシングルを出していて大半はR&B/グループものなのだそう(ライナーにリストが載っています)。で このアルバムはこのレーベルではあまりないブルースものを中心に集めたものになっているようです。確かに"ギター・スリム"・グリンとかセイラー・ボーイはウエスト・コースト風の素晴らしいダウンホーム・ブルースだし、ムース・ジョンは後のビッグ・ムース・ウォーカーだったり、シドニー・メイデンは云うに及ばずだったりします。R&B主体のSavoy盤とは違うブルース・コンピとなっている本盤、当時聴いていたら間違いなくこっちのほうにハマっていたはず(今更何云ってるんだか! (笑))。

ジャケットのイラスト/デザインは後藤一之氏、この内容と合致しているかというと色使いが微妙かなとも思いますが、当時の氏らしい素晴らしいものですね。まぁ、ジョニー・オーティスのアルバムだと考えればかつて取り上げたJukebox Lilレーベルからのこんなのが一番相応しいのかなとは思いますが。

Side A
1. You Ain't Too Old / Al Simmons
2. Groove Juice / Johnny Otis
3. If You Ever Get Lonesome/ Johnny Otis
4. What Have I Done Wrong Part 1 / Sailor Boy
5. Talkin' About Me / Moose John
6. My woman Done Quit Me/ Slim Green
Side B
1. Hand Me Down Baby/ Sydny Maiden
2. A & J / Abe Moore
3. Wrong Doing Woman/ Moose John
4. What Have I Done Wrong Part 2/ Sailor Boy
5. Moore's Boogie / Abe Moore
6. Old Folks Boogie / Al Simmons

Johnny Otis

Sailor Boy - What I Have Done Wrong


MOOSE JOHN - WRONG DOIN' WOMAN - ULTRA


Sidney Maiden - Hand Me Down Baby










2,Chicago Down Home Blues/V.A. (Vee Jay) 1LP 300円
80年代初めころだったでしょうか、テイチクがVee Jayレーベルのオリジナル・アルバムと独自の編集アルバムをどっとリリースしたことがありましたが、本盤もその時にリリースされた一枚。

A面のジミー・リードはヘンリー・グレイのピアノを入れた55年7月録音4曲に64年7/8月録音の3曲、前者はジミー・リードがVee Jay在籍期間中唯一のピアノ入りセッションなんだそう。後者はエディ・テイラーのバッキングが付いたいつものスタイル。1曲目の"I Ain't Got You"はアニマルズがカバーしていました。

ルイジアナ出身でシカゴで活動していたシンガー/ギタリストのモーリス・ピジョー、P-VineからのLP「シカゴ・ブルース・イン・ザ・グルーヴ」でのユナイテッド録音がこの人を知るきっっかけに。切れ味鋭いギターにダウンホームそのもののイナタイ歌声が大いに気にいったものの録音の少なさもあってアブコ録音"Screaming And Crying"くらいしか聴けずそのまま時が過ぎ、CD時代の入ってそのユナイテッド録音の未発表曲を含むCDがDelmarkから出ていてやっとまとめて聴けたという人でした、それは8年ほど前になりますがこちらで取り上げております。

最後のビッグ・ジョー・ウィリアムスはハープにドラムスがついた56年のセッション、珍しくもシカゴ・バンド・スタイルっぽいビッグ・ジョーが聴けます。

A1,Jimmy ReedI Ain't Got You
A2,Jimmy ReedShe Don't Want Me No More
A3,Jimmy ReedCome On Baby
A4,Jimmy ReedI Don't Go For That
A5,Jimmy ReedI Wanna Be Loved
A6,Jimmy ReedI'm Going Up Side Your Head
A7,Jimmy ReedWhen You're Doing Alright
Side B
B1,Morris PejoeYou're Gonna Need Me
B2,Morris PejoeHurt My Feelings
B3,Big Joe WilliamsGoin' Back Home
B4,Big Joe WilliamsMy Baby Left Town
B5,Big Joe WilliamsKing's Highway
B6,Big Joe WilliamsEula Mae


VeeJay


Jimmy Reed - Ain't Got You




Morris Pejoe - Hurt My Feelings





Big Joe Williams-Kings Highway


Bobby's Biggest Hits

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1,Bobby's Biggest Hits Vol.1/Bobby Rydell (Cameo) 1LP 324円
10年ほど前だったでしょうか、永らく入手困難だったCameo/Parkwayレーベルの音源ををついにAbkcoが正規再発したのは。これでチャビー・チェッカー、オーロンズ、ディーディー・シャープ、?&ミステリアンズそしてこのボビー・ライデル等々がやっと良い音質で聴けるようになったということで結構喜んだのを思い出します。

ということでその際に出たこのライデルさんの「Best of 1959-1964 」の25曲で先ずはOKなのですが、LPが安かったりするとつい手がでます。本盤は61年リリースのベストヒット集。
そのCDと収録曲をチェックするとCD未収録は3曲"Groovy Tonight" "I'd Do It Again" "YOU'LL NEVER TAME ME"でこの3曲がいい曲で。やっぱり上記CDだけじゃダメかな(笑)

日本では良く知られる"ヴォラーレ" "スウェイ(キエンセラ)"はともかくもこのLPで云うと若さはじけるティーンエイジポップスの"Little Bitty Girl" "Wild One" "Swingin' School"あたりが最高。ここには入っていませんがちょっとだけ大人っぽくなった"Forget Him"も大好きです。久し振りにこのLPとCDを聴いてあらためて気に入ってしまい聴き惚れております。

Side A
1,Kissin' Time
2,You'll Never Take Me
3,We Got Love
4,I Dig Girls
5,Wild One
6,Little Bitty Girl
Side B
1,Swingin' School
2,Ding-A-Ling
3,Volare
4,I'd Do It Again
5,Sway
6,Groovy Tonight

cameo



Bobby Rydell - Little Bitty Girl


Bobby Rydell - Swinging School


Bobby Rydell - Wild One


Groovy Tonight-Bobby Rydell '1961- 45-Cameo 182 B.wmv


YOU'LL NEVER TAME ME-BOBBY RYDELL


Bobby Rydell.....I'd Do It Again

Chrs Connor - Kitty White

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1,Double Exposure/Chrs Connor and Maynard Ferguson (Atlantic) 10inch LP 640円
ジャケ写を見ただけでは12インチのLPと変わらないのですが、60年代初めに日本ビクターから出ていた10インチLPです。12インチのLPから単純に5曲目の2曲"Spring Can Really Hang You Up The Most"と "That’s How It Went, All Right"を抜いた構成となっています、これで定価1,000円、割安かな?

と、話が後先になってしまいましたが、クリスコ・コナーとトランペットのメイナード・ファーガソンの共演盤で1960/61年の録音。タイトルからしてもクリスとメイナードが単に歌手とそのバックバンドではなく同等の立場を取った一枚というもの。アレンジは主にドン・セベスキー、録音は後に大プロデューサーとなるフィル・ラモーンが担当しています。クールなクリス・コナーの歌声にハイノート・ブリブリのファーガソンのペット、面白い取り合わせですね。女性ジャズ・ボーカルは何故か白人のクールなボイスが好きで、このクリス・コナーは好みのシンガーです。

この組み合わせはRouletteにレーベルを移して「Two's Company」なるアルバムを同時期に残しています。

Side A
1. Summertime
2. I Only Have Eyes For You
3. It Never Entered My Mind
4. Two Ladies In De Shade Of De Banana Tree
Side B
1. The Lonesome Road
2. All The Things You Are
3. Black Coffee
4. Happy New Year

chiris

atlantic



Summer Time


"Guess Who I Saw Today" - Chris Connor and Maynard Ferguson









2,Kitty White & Laurindo Almaida (Surrey) 1LP 316円
カルフォルニア出身のシンガー/ピアニストのキティ・ホワイトとギタリスト、ローリンド・アルメイダが共演した1965盤、バックはテナー/フルートを吹くバディ・コレット率いるオーケストラ。
Side A
1. A New Love Is Like A Newborn Child
2. Johnny Guitar
3. The First Time
4. Look Away
5. My Man's Gone Now
Side B
1. Mountain High, Valley Low
2. A Sleepin' Bee
3. Your Eyes
4. The Color Of My True Love's Hair
5. He's Comin' Back


Kitty White

The Buddy Rich Big Band 1968

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1,Mercy,Mercy/The Buddy Rich Big Band (World Pacific) 1LP 560円
60年代後半から70年代のバディ・リッチ率いるビッグ・バンドのカッコよさは良く知られるところでしょう。積極的に若手を起用しエネルギッシュでフレッシュなそのサウンドはそれまでのビッグ・バンドにはないものでした。
本盤はラスベガスのホテル・シーザース・パレスで68年に録音されたライヴ盤、そんなバディ・リッチ・バンドの典型が聴ける一枚ですね。実際に手にしたのは初めてですが、昔から何度となく聴いてきた一枚です。

1曲目の"Mercy,Mercy,Mercy"の冒頭、キレッキレッな親分のドラムブレークからしてもう大熱演の予感が。ちょっと面白いアレンジのアンサンブルに続くテナー、ギターのソロも存在感充分、一番の聴きものは13分近くある"Channel 1 Suite"の目くるめく演奏でしょうか、ここでもテナーのドン・メンザがいいソロをとります。
そして"Alfie"ではお目当てアート・ペッパーがしっとりとソロを聴かせてくれます。

1.Mercy,Mercy,Mercy
2.Preach And Teach
3.Channel 1 Suite
4.Big Mama Cass
5.Goodbye Yesterday
6.Acid Truth
7.Alfie
8.Ode To Billie Joe


Buddy Rich


Buddy Rich


Buddy Rich Mercy Mercy Mercy



Buddy Rich Big Band-Channel 1 Suite



68年コペンハーゲンでの映像
Buddy Rich, "Love for Sale"


The Ventures & The Fabulous Wailers

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1,Two Car Garage:50 Years of Rock'n Roll/The Ventures & The Fabulous Wailers (Blue Horizon) 1LP 680円
50年代の終わりから活動をしているノースウエスト・ガレージ・バンドの雄ファビュラス・ウェイラーズとあのベンチャーズの50周年を記念した共演アルバム。リリースは2009年。共にガレージバンドからの出発ということでこのアルバムタイトルが付いたのでしょう。

入手盤はBlue Horizonレーベル名で出たLP。ブルー・ヴィニール盤。同時にCDも出ていますが、日本でもジャケットと曲順を入れ替えて東芝EMIがCDリリースしていました。(ベンチャーズの単独盤ならともかくもこのジャケット変更は無いわな、中身の音楽を考えろ、と。呆れます。)

EMI

Blue Horizonレーベルはベンチャーズのデビュー・シングル「The Real McCoy」を出したレーベルで、ドン・ウィルソンの母親が経営していたインディー・レーベルですね。勿論このLPがその会社から出たはずもないわけですが、そのレーベルデザインもそのまま使ってなかなかにマニア・ニンマリなことをやってくれています。

Blue Horizon

ジャケットには往年の写真から最新の写真まで載っていて取り上げている曲はそれぞれの十八番と云っていい曲がズラリ、ですが、全曲新録音、一部のベンチャーズの演奏にはウェイラーズのサックス奏者ディノ・サルドが加わっています。ウェイラーズが70年代から今日までどのような活動を行ってきたのかは不勉強で知りませんが、恐らくはピュアなガレージ・ロックンロール一筋に演ってきたことは想像に難くないところ。本盤では紆余曲折雑食症何でも吸収してきたベンチャーズとはその差が出たようで圧倒的にウェイラーズがかっこいい演奏をしています。一言で云えばウェイラーズは「かたくな」、ベンチャーズは「緩い」そんなところでしょうか。

1,I Hear You Knockin' Keep a Knockin'/The Ventures & The Fabulous Wailers
2,Surf Rider/The Ventures
3,Rebel Rouser/The Ventures
4,Wailin'/The Fabulous Wailers
5,Out of Our Tree/The Fabulous Wailers
6,Let's Go/The Ventures
7,Tequila/The Ventures
8,Needles and Pins/The Ventures & The Fabulous Wailers
9,Beat Guitar/The Fabulous Wailers
10,Dirty Robber/The Fabulous Wailers
11,Wild Weekend/The Ventures
12,California Sun/The Ventures
13,Tall Cool One/The Fabulous Wailers
14,When You Walk In the Room/The Ventures & The Fabulous Wailers
15,Wipe Out/The Ventures
16,Road Runner/The Fabulous Wailers
17,Black Is Black/The Ventures & The Fabulous Wailers
18,Louie Louie/The Ventures & The Fabulous Wailers

Ventures Wailers

The Ventures and The Fabulous Wailers Commercial

Grand Prix 1966

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1,Grand Prix:Original Sound Track (MGM) 1LP 240円
1966年に公開されたハリウッド制作のモーター・スポーツ映画、主演はジェームズ・ガーナー、監督はジョン・フランケンハイマー、音楽はモーリス・ジャール。三船敏郎が出演していることでも知られるのでしょう(本作が初めてのハリウッド映画出演だったそう)。因みに三船さんは本田宗一郎を想起させる日本チームのオーナー役。

大編成のオーケストラによる壮大なこの音楽を聴いているととてもこれがF-1レーシングカーの映画のものとは思えないのですが、映像と共に聴いているとこれが何ともぴったりだったりして。しかし、この映画のレースシーンのかっこよさったら! 是非下に貼ったモナコ・グランプリのYouTube映像をご覧ください。

コレも何かの縁(?)と、マックィーンの「栄光のルマン」と共にDVDを発注してしまいました!


gran prix


gran prix



Grand Prix (Suite)


Grand Prix (movie 1966) Monaco




Little Johnny Taylor 1963

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1,same/Little Johnny Taylor (Galaxy) 1LP 1,160円
リトル・ジョニー・テイラーの63年の大ヒット曲に代表曲"Part Time Love"を冠したファースト・アルバムのGalaxy盤をやっと適価で入手、悲願ウン十年。Galaxy盤ながらジャケット右上のGalaxyのロゴがある部分に親会社のFantasyのシールがべったり貼ってある疑似ステレオものは70年代の終わりころだったか一度は入手していたのですが、どうも疑似ステが気になって手離しておりました。

まぁ、実はこの62年から68年のGalaxyに録音していた時代の音源はかつてこちらで取り上げた英AceからのCD「The Galaxy Years」でまとめられてはいるのですが、やはり、それはそれ、これはこれ、ですね。

後のRon録音に比べると相当にゴスペルシンギングのブルース色が強い内容ですが、これまた、それはそれ、これはこれ、素晴らしいです、掛け値なしに。

Side A
1.You're The One (For Me)2:29
2.As Quick As I Can3:45
3.What You Need Is A Ball2:10
4.You Gotta Go On2:20
5.She Tried To Understand3:49
6.You'll Need Another Favour2:45
Side B
1.Since I Found A New Love3:49
2.Darling, Believe In Me2:01
3.She's Yours, She's Mine (She's SOmebody Else's, Too)2:40
4.Stay Sweet1:40
5.Somewhere Down The Line2:15
6.Part Time Love

L.J.T.


LITTLE JOHNNY TAYLOR - Part Time Love [Galaxy 722] 1963



Little Johnny Taylor - You Gotta Go On



Little Johnny Taylor - Somewhere Down The Line - Great Jump Blues



Little Johnny Taylor-Since I Found A New Love- Galaxy

Gary Burton 1962 - 1971

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1,Tennessee Firebird/Gary Burton (RCA) 1CD 1,080円
2014年7月18日のクレジットのある中山康樹さんのライナーの冒頭に
ここ何年かの間に「テネシー・ファイヤーバード」と「カントリー・ロード」の2枚のCDが異常な高値を呼んでいて、時には数万円もの値が付いている。これは単純に聴きたいという欲求を持ったCD世代の人たちの総数が反映された結果であり、この世代はアメリカの白人ニュージシャンが追及している「どこを探しても実際には無いアメリカ」を描写・表現する音楽の原点の頂点にゲイリー・バートンやカーラ・ブレイ、ジミー・ジュフリー等々を置いていてこのバートンの2枚のアルバムの人気はそんな世代が台頭してきているこのの証左だろう、と、こんな話が載っていて面白かった。

偶然なのかどうなのか、永らく追っかけてきているRCAからAtlanticに至る時代のゲイリー・バートンのアルバム、どうしても入手出来なかったのがこの「テネシー・ファイヤーバード」なのです。よって本盤はバートンを初めて聴いた「Throb~鼓動」からウン十年、はじめての入手となりました、それもこんな廉価で(Sony Musicからのシリーズ「Jazz Collection 1000」の一枚)。

66年にナッシュビルで録音されたスティーブ・マーカス、ステーブ・スワロー、ロイ・ヘインズのバートン自己のグループとチェット・アトキンス、チャーリー・マッコイ、バディ・エモンズ、等々のカントリー・ミュージックのミュージシャンとの共演盤。ディラン作の2曲がその後(次作はロックに寄る「ダスター」だ!)を暗示する興味深い選曲ですが、全体的にはバンジョーやフィドルが舞い上がるカントリー&ウェスタンな世界の中、華麗なバートンのヴァイヴが泳ぎまくる実にフォーキーな音楽。ウン十年前に聴いていたら「ケッ、なんでまたこんなカントリーを!」とかいってスルーしたでしょうが、今聴けば、そのサウンドは実に鮮烈に響きます。なんとまぁ、勝手なもので(苦笑)







2,Live in Tokyo/Gary Burton (Atlantic) 1CD 937円
ジャズからカントリー、そしてロックに接近、そしてラリー・コリエルという時代の寵児を得てカントリーもフォークもロックもすべて取り込んだ自由なアプローチを獲得した音楽を確立し、冒険心に溢れた音楽を演っていたのが70年代初め頃のゲイリー・バートン。そんな時期1971年の来日公演を音盤化したのが本盤(今回が初CD化の由)、コリエルに後任のジェリー・ハーン、スティーブ・スワロー、ロイ・ヘイズという最強布陣から全員変わって、サム・ブラウンのギター、トニー・レヴィンのベース、ビル・グッドウィンのドラムスという布陣。この頃になるとバンド・コンセプトがしっかり固まっているのでバックのメンツが変わったところでそのスリリングなサウンドは1曲目のマイケル・ギブス作の十八番ナンバー"Ballet"からもう全開、特にサム・ブラウンのギターは前任に劣らず中々の腕前を披露。これまた十八番のヴァイヴ・ソロ自作曲"Sunset Bell"の幻想的な目くるめく世界も聴けるのは嬉しいかぎり。

ワーナー・ミュージック・ジャパンからのシリーズ「Jazz Best Collection 1000」からの一枚。

1. バレー
2. 第三の日
3. サンセット・ベル
4. グリーン・マウンテン
5. アフリカン・フラワー
6. ポーツマスの情景

Gary Burton (vib)
Sam Brown(g)
Tony Levin(b)
Bill Goodwin(ds)

Recorded at Sankei Hall.Tokyo : June 12, 1971.

In Tokyo


Gary Burton Quartet, Live In Tokyo - Portsmouth Figurations



Gary Burton Quartet - On The Third Day









3,Who is Gary Burton? (RCA) 1LP 324円
さて、こちらは純ジャズを演っていた19才のバートンさんが聴けるアルバム(62年録音)で「ニュー・ヴァイヴマン・イン・タウン」に次ぐ自己名義の2作目。クラーク・テリー、フィル・ウッズを含む7人編成。
ヴァイヴ自体はまるでビル・エヴァンスかのような清楚なロマンチズムを感じさせるプレイでそれまでのヴァイヴ奏者には無いもの。ではあるものの全体の出来としてはフツー。
入手盤は76年に日本ビクターが1,300円で出した廉価盤LPシリーズの一枚。

1.Storm
2.I've Just Seen Her
3.Fly Time Fly
4.Conception
5.Get Away Blues
6.My Funny Valentine
7.One Note

Gary Burton (vib)
Clark Terry (tp)
Phil Woods (as)
Chris Swansen (v-tb)
Tommy Flanagan (p)
John Neves (b)
Joe Morello (ds)
New York, September 14 (M-1,7) / September 15 (M-2~6), 1962.
Original Sessions Produced by Marty Gold.

Who is G.B.

The Sessions of Blue and more.

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1,The Sessions of Blue/Miles Davis (Legendary Collection Series) 1CD 926円
あれはもう20年近くも前だったでしょうか、ぶっ飛びの驚愕音源を詰め込んだ「The Making of "Kind of Blue"」がリリースされたのは。なんたってあの「Kind of Blue」のスタジオ・セッションの模様が会話からボツテイクまで丸ごと入っているCDが出たのですからそりゃーぶっ飛びますわな。同時にリリースされた「Making of Round About Midnight」と共にあの倉庫のような渋谷マザーズに勇んで買いに行ったのを思い出します。

その後も様々なレーベルからアップグレード版とか称していろいろと出ていたようですが、先日そんな一枚を買ってきました。プレスCDであったことと、楽曲のテイク・ナンバーから、スタジオ内での会話まで全てをブックレットの内側にクレジットしてあることが本盤のポイントでしょうか。さすがに時代を経てのリリースだけあって「The Making of "Kind of Blue"」よりも音質はアップしているように感じます。ウィントン・ケリーを擁した59年3月のセッションとビル・エヴァンスを擁した4月のセッションの二つを曲ごとのチャプターを切らずにそれぞれ40分弱収めてあります。


1,TRACK ONE 03/02/1959 NYC
Freddie Freeloader/So What/Blue in Green
Miles Davis(tpt) Julian "Cannonball" Adderley(as) John Coltrane(ts) Bill Evans(p) Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(d)

2,TRACK TWO 04/22/1959 NYC
Flamenco Sketches/All Blues
Miles Davis(tpt) Julian "Cannonball" Adderley(as) John Coltrane(ts) Bill Evans(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(d)


Miles Davis


The Making Of "KIND OF BLUE"/MILES DAVIS








2,Paris Jazz Concert/Miles Davis (Delta Music) 1CD 650円
2度目となった日本公演からほぼ1か月後の公演となる73年7月11日パリはオリンピア劇場での公演をラジオ放送音源から収めたハーフ・オフィシャルCD。
ピート・コージー、レイジー・ルーカスの2本のギターにディヴ・リーブマン、マイケル・ヘンダーソン、アル・フォスターにムトゥーメを擁した屈強バンド期。この後のブラックホールに吸い込まれていくようなダークなアガ・パン・バンドとは明らかに違う疾走感をもつこの73年バンドはホント聴き惚れます。

1. Medley: Turnaroundphrase - Tune In 5 - Unidentified - Unidentified
2. IFE
3. Unidentified

LIVE AT OLYMPIA THEATER, PARIS, FRANCE 07/11/1973

Miles Davis(tp, org)
Dave Liebman(ss, ts, fl)
Pete Cosey(g, perc)
Reggie Lucas(g)
Michael Henderson(el-b)
Al Foster(dr)
James Mtume Foreman(cga, perc)

Miles Davis


MILES DAVIS / PARIS 1973

Last Kiss

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1,Last Kiss/J.Frank Wilson & the Cavaliers (Josie) 1CD 1,028円
パール・ジャムのエディ・ヴェダーはフリーマーケットで二束三文で売られていたシングルでこの"Last Kiss"を知ってカバーしたというエピソードが非常に印象的。
65年の時点で日本盤シングルも出ていたこのJ.フランク・ウィルソンとキャバリエーズの"ラスト・キッス"、が、この曲を知ったのは恥ずかしながらそのパール・ジャムのカバーを聴いて。時は1999年だったか。いやもう琴線触れまくりでパールのもウィルソンのも一時期狂ったように聴いていました、この曲。

父親の車を借りてデート中に起きた事故で彼女を死なせてしまった男を歌ったのがこの"ラスト・キッス"。元々は白人ソウル・マンのウェイン・コクランが61年に吹き込んだもので、これはさして評判にならず、64年に再録音されたのがこのJ.フランク・ウィルソンとキャバリエーズのヴァージョン、ただLe Camレーベルに吹き込まれたものとTamaraレーベルに吹き込まれたものと2ヴァージョン存在して、全米2位にまで上っる大ヒットとなったのは前者のJosieレーベルが全国配給を行ったもの。で そのヒットを受けてJosieレーベルから発売されたのが本アルバム。

よもやこのアルバムが今になってオリジナル・ジャケットでそれも1,000円という廉価で発売されるとは! 発売前から予約しちゃいました(笑)

それまでに出ていたCDはこちらで取り上げた2枚、結局のところ、今回入手のオリジナル・アルバムと翌65年のシングルオンリー曲"Dreams of a Fool"があれば先ずはいいかかな、という印象。総じていえばブリティッシュインベイジョンの影響を受ける以前の甘く切ない素朴な南部ローカル臭をも含んだアメリカン・ポップス。悪くないです。


J. Frank Willison and the Cavaliers Last kiss Good Quality
 


"DREAMS OF A FOOL"...J. FRANK WILSON



J Frank Wilson - Kiss And Run (Bobby Skel) - With The Cavaliers






Hoodoo Man Blues

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1,Hoodoo Man Blues/Junior Wells' Chicaga Blues Band (Delmark) 1CD 950円
70年代初めトリオから発売された本盤若しくはマジック・サムの「ウエスト・サイド・ソウル」が初めて買ったブルースのアルバム......なんて方も多くいらっしゃるのでは。それほど、あの時代に多くの人を魅了した今やブルースの定番アルバムですね。

入手盤は2011年になって出された「エクスパンデッド・エディション」。オリジナルLP 収録の12 曲に、既発CD 収録の別テイク3 曲、さらに未発表曲"Ain't Stranded"と"Yonder Wall"の未発表別テイクが追加したもの。付属のブックレットにはスタジオ収録時の生々しい写真が9点も載っています。私も昔からの大フェイヴァリット盤にて、本来リリースと同時に購入しなければいけなかったコレ、不届きにも友人よりコピー盤をもらって聴いていて今回初めての購入となりました。

ふてぶてしいジュニア・ウェルズのボーカルにパワフルなハープ、パッキパキのバディ・ガイのギター、のたうつジャック・マイヤーズのベース、重いビリーウォーレンのドラムス、スッカスッカのサウンドながらこの緊張感溢れる演奏でそんなことは全く気にならない稀有な一枚。若き日のチーフ/プロファイル録音も勿論素晴らしいですが、ジュニア・ウェルズ、先ずは本盤でしょう。

1. Snatch It Back and Hold It
2. Ships on the Ocean
3. Good Morning Schoolgirl
4. Hound Dog
5. In the Wee Wee Hours
6. Hey Lawdy Mama
7. Hoodoo Man Blues
8. Early in the Morning
9. We’re Ready
10. You Don’t Love Me,Baby
11. Chitlin Con Carne
12. Yonder Wall
13. Studio Chatter 1 (Previously unissued)
14. I Ain’t Stranded (Previously unissued)
15. Studio Chatter 2 (Previously unissued)
16. In The Wee Wee Hours (alternate)
17. Studio Chatter 3 (Previously unissued)
18. Hoodoo Man Blues (alternate)
19. Studio Chatter 4 (Previously unissued)
20. Chitlin Con Carne (alternate)
21. Studio Chatter 5 (Previously unissued)
22. Yonder Wall (alternate) (take 7) (Previously unissued)
23. Studio Chatter 6 (Previously unissued)
24. Yonder Wall (alternate) (take 11) (Previously unissued)
25. Studio Chatter 7 (Previously unissued)
26. Yonder Wall (alternate) (take 13) (Previously unissued)


Guitar – Buddy Guy
Harmonica, Vocals – Junior Wells
bass - Jack Myers
Drums – Billy Warren
Producer – Robert G. Koester
Recorded at Sound Studio on September 22–23, 1965

Junior Wells


Hoodoo Man Blues-07-Hoodoo Man Blues



Hoodoo Man Blues-02-Ships On the Ocean



Hoodoo Man Blues-08-Early In The Morning
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