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Channel: Jahkingのエサ箱猟盤日記
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Round Trip : Going and Coming

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1,Round Trip/Sadao Watanabe (Vangard) 1LP 864円
1970年7月、渡辺貞夫さんが単身ニューヨークに乗り込んでチック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウス、ジャック・ディジョネットという当時バリバリ売出し中の若手と組んで録音したもので、伊藤潔プロデュースによるCBSソニー制作の一枚。
この前月にはスイスで開かれたモントルー・ジャズ・フェスティヴァルに自己のグループで出演(この時のドラムスはつのだ☆ひろ!)、そこでお披露目され大喝采を浴びたオリジナル曲"Round Trip: Going & Coming"をメインに引っさげての録音、が、この曲からしてこの4人にかかるとまったく表情が変わって冒頭から大疾走、あっち側まで行ってしまうほどに突き抜けていきます。恐らく初見で演ったはずのこの演奏、だからこそのダイナミズム。この時代のこの4人だからこその演奏。当時騒がれた田園サウンドの代名詞になっていた名曲"Pastoral"に至っては、ヴィトウスがアルコを駆ってキーコキーコとやりだしてもう田園サウンドの面影は何処! と過激に変貌。

ということで私の好きなナベサダ盤4部作のうちの一枚がこれです。因みに他の3枚は「パストラル」「モントルー・ライヴ」「ペイサージュ」。つまり70年代の半ば頃までに集中しています、この頃、新宿のピット・インによーく行っていたもので(大晦日のオールナイトライヴにも行ったなぁ、と、思わず遠い目)。

で 今回今更ながら本盤を買ってしまったのは74年になって米国でリリースされたVangard盤に遭遇したので。明らかにサイドメンが名を上げた為の便乗発売ですね。当時Vangardが力を入れて売り出していたラリー・コリエルのジャケットそっくりだったりします、この路線で売れるとみてCBSソニーから発売権を買ってリリースしたのでしょう。

こちらがCBSソニーからリリースされていたオリジナル・ジャケット
Round Trip

Side A
1.Round Trip: Going & Coming
2.Nostargia
Side B
1.Pastoral
2.Sao Paulo

Bass – Miroslav Vitous
Drums – Jack DeJohnette
Piano, Electric Piano – Chick Corea
Saxophone, Flute – Sadao Watanabe

Producer, Photography By – Kiyoshi Itoh

Recorded July 15, 1970 at Allegro Sound Studio NYC.


Round Trip

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