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Channel: Jahkingのエサ箱猟盤日記
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悲しき願い

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1,悲しき願い(Don't Let Me Be Misundestood) b/w クラブ・ア・ゴー・ゴー(Club a Go Go)・アニマルズ (Odeon)
まぁ何回買えば気が済むのだろうってシングルですが、今回購入品は370円定価の赤盤。
以前、尾藤イサオのカバーシングルを取り上げた時にも書いたのですが、当時の日本ではアニマルズといったら"朝日のあたる家"ではなくこの"悲しき願い"ではなかったか。今もって中古のエサ箱で出会う率は"朝日の"より"悲しき"のほがはるかに高いような気がします。データ的な確証があるわけでもなく私の感覚だけの戯言ではあるのですが。もっというと、"悲しき願い"と云えばアニマルズではなく「♪だーれのせいでもありゃしない....」の尾藤イサオの日本語ヴァージョンではなかったか。
因みにこの曲を最初に録音したのはニーナ・シモン、これを聴くとアニマルズ・ヴァージョンで加えられたあのイントロの特徴的なリフ、このツカミが先ずはヒットの要因のひとつだとわかります、"朝日のあたる家"と同様ヒルトン・ヴァレンタイン考案によるものかな?

ということで、B面の"クラブ・ア・ゴー・ゴー"。云うまでもなくアニマルズが公式デビュー以前からネジロにしていた故郷ニュー・キャッスル・オンタインのクラブをモチーフにした曲。彼女は映画を見に行くからと出て行ったのにクラブでほかの男と遊んでいた.....というブルースライクな内容のエリックとアラン・プライスの共作で、アラン・プライスのピアノが最高にかっこいい大好きな曲。
曲の最後にエリックはこのクラブ・ア・ゴ・ゴーにはこんな人たちのソウルが一杯詰まっているんだぜぇと云って次々とブルースマンの名を叫ぶのですが、この日本盤に載っているその聴き取り歌詞の表記が凄いです、カッコ内に正解も記すとCharlie Hooker(John Lee Hooker)、Jerome Bream(Jerome Green)、Rollin' Storms(Rolling Stones)、Memphis Slim、Jimmy Reg(Jimmy Reed)。65年の時点ですから日本でジョン・リーとかジェローム・グリーン(ボ・ディドリーの相棒のマラカス奏者)とかの名を知る人がいるわけないので当然でしょうが、今見れば微笑ましかったりします。

AnimalOdeon








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