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Channel: Jahkingのエサ箱猟盤日記
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Stevie Winwood & Friends

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1,Stevie Winwood & Friends/V.A. (Springboad) 1LP 108円
70年代からレコード屋回りをしていた方はご存知でしょう、アメリカの悪名高き廉価盤レーベル「Sprinboad International」。ジャケットにはそれらしい写真を使っているものの中身は権利関係のはっきりしない怪しい音源ばかり。ジミ・ヘンドリクス、ビーチ・ボーイズ、アニマルズ、ジェイムズ・テイラー、ロッド・スチュワート、ジュリー・ドリスコール&ジミーペイジなどの公式メジャーデビュー以前の音源とかヤードバーズの初期デモ音源にライヴ音源をクラプトン、ベック、クリームの名で使いまわしたり。安いだけが取り柄のバジェット・レコードの典型でした。

と イントロが長くなってしまいましたが今回入手したのはそのSpringboadレーベルからのスティーヴィー・ウィンウッド盤。実はこれには今となっては珍しい音源が含まれていて見逃せないのです。

それは、

スペンサー・ディヴィス・グループが公式デビュー前まだスペンサー・デイヴィス・リズム&ブルーズ・カルテットと名乗っていた頃、1964年2月28日にバーミンガム・タウンホールで開催された「ファースト・リズム&ブルーズ・フェスティヴァル」に出演した時のライヴ音源。それが本盤のA面に収められている3曲。1曲目ジョン・リー・フッカーのカバーも2曲目のレイ・チャールズのカバーも後のスタジオでのこじんまりまとまった演奏より数倍素晴らしい荒々しい演奏になっていてそのバンドとしての実力が垣間見れます。3曲目の"Mojo"はフェスのアンコールナンバーで出演者全員でのセッション。因みにこの時のスペンサーバンドのメンバーはスペンサー親分にステイーヴィーとマフのウィンウッド兄弟にピート・ヨーク。


で この「ファースト・リズム&ブルーズ・フェスティヴァル」には、エリック・クラプトンを含むヤードバーズとサニー・ボーイ・ウィリアムスンⅡ、ロッド・スチュワートが参加のロング・ジョン・ボルドリーズ・フーチークーチー・メンがスペンサー・デイヴィス・リズム&ブルーズ・カルテットと共に出演していてスペンサーバンドだけでなくほかの出演者のライヴ録音をまとめてフランスBYGから1972年に「Rock Generation No.5 The First R&B Festival In England」とか「Faces And Places Vol. 5 - The First R&B Festival In England」のタイトルでリリースされています、日本でも東宝レコードから出ていたような気がします。

で 話を戻して本盤のB面。3曲目のサニーボーイとヤードバーズ、5曲目のロング・ジョン・ボールドリーが上記フェスのライヴから。1曲目と2曲目はヤードバーズのお馴染みのジョルジオ・ゴメスキー音源、4曲目のジャック・ブルース&ジンジャー・ベイカーとなっているのはこの二人が参加しているグラハム・ボンド・オーガニゼイションのKlook's Kleekでのライヴ音源からでジンジャーのドラムスのショウケースナンバー。

ということで、リリースされた1972年当初は胡散臭い典型盤だった本盤も時が経つと意外にも面白い盤になっていたというお粗末でした。


Side A
A1 –Stevie Winwood/ Dimples
A2 –Stevie Winwood/ Night Time Is The Right Time
A3 –Winwood / Williamson / Baldry/ Mojo Working
Side B
B1 –Jeff BeckAnd The Yardbirds/ Jeff's Blues
B2 –Eric Clapton And The Yardbirds/Too Much Monkey Business
B3 –Eric Clapton And The Yardbirds With Sonny Boy Williamson/ Highway 69
B4 –Baker& Bruce/ Early In The Morning
B5 –Long John Baldry/ The 219


Got My Mojo Working (The First British R&B Festival)

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