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Channel: Jahkingのエサ箱猟盤日記
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アメリカン・ミュージックの根源

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1,The Roots of America's Music/V.A. (Arhoolie) 2LP 1,656円
これもお買い初めでの見っけもの。
入手盤は70年代初めに東芝から出た国内盤。キャッチは「ブルースの良さを知り、新しいロックの魅力を確認するために」。

このブログでも何度も何度も書いていますが、まだ10代だった頃に当時新宿西口小田急ハルクの裏手にあったレコード店「オザワ」で980円で買ったこの米盤こそが私のその後の行く末を決定付けてくれたエポックメイキングなアルバムなのです。

2枚組レコードの4面を「Country Blues」「City Blues」「Gospel & Jazz」「Country,Cajun & Folk」に分けてアメリカン・ミュージックを俯瞰するという内容。ライトニンもロウエル・フルソンもフレッド・マクダウエルもクリフトン・シェニエもマンス・リプスコムもビッグ・ママ・ソーントンもみんなみんなこのアルバムで知ったのです。ブルースのみならず、ゴスペル、ケイジャン、ストリングス・バンド、ブルーグラス、マウンテン・ミュージック、訳も分からず聴き捲ったこれらの音楽、この時に培った耳が後年どれだけアンテナなり羅針盤の役目を果たしてくれたことか。

と、まぁそんなかけがえのないアルバムなのですが、当時私が米盤を入手した少し後に国内盤が出ていてその現物を初めて見たのが10数年前、以来、そのライナー見たさに探していたのがこの東芝盤。このお正月の3日についに新宿で遭遇、今年は良いことがあるかも(笑)

ただ、まぁ、オチもあって、ピート・ウェルディングによるオリジナルライナーノートの翻訳や中村とうようさんが綿々と綴った濃いぃ内容のライナーが付いているのではないかと勝手に想像を膨らませていたですが、想像とは違って翻訳もなく桜井ユタカさんによるライナーは紙面の都合とエクスキューズしてその歴史も各ジャンルの考察も省略だと。アーティスト紹介もブルースマンのみ。まぁ、しょうがないですね、なんたってまだ70年代の初めって時期ですから。

収録曲はこちらを参照ください。

Arhoolie Recordsはその後、本盤を拡大した形で2000年には創設40周年を記念したCD5枚組の「Arhoolie Records 40th Anniversary Collection: The Journey Of Chris Strachwitz 1960-2000」を、創設50周年を記念した2011年には未発表曲をごそっとぶち込んだCD4枚組「Hear Me Howling! : Blues, Ballads, and Beyond」をリリースしています。


Mercy Dee, Walked down so many turn rows



LARRY WILLIAMS I KNOW YOU HEAR ME CALLING



MANCE LIPSCOMB ~ Sugar Babe



Lowell Fulson - River Blues.wmv



Louisiana Blues by Clifton Chenier

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