1,頭脳警察 music for 不連続線 (Flying Publishers Inc.) 1CD 1,749円
2004年にリリースされていたこのCD、不覚にも今の今まで無視を決め込んでいました、が、恥を承知で今更ながら云わせていただくと頭脳警察ファンには必聴もの、でした。
72年から78年まで活動していた演劇集団「不連続線」。その演劇で使われる楽曲の殆どの詞を主宰・作・演出の菅 孝行氏が作詞し、PANTAが曲を付け頭脳警察が演奏しており、その6編の作品に挿入された音楽をCD化したのが本作。PANTA自身のヴォーカル5曲、役者による歌唱8曲、他はインストルメンタルとカラオケで収録の20曲は全て未発表の不連続線ヴァージョン。
パンタの歌唱は数曲だし、役者歌なんぞ聴きたくもねぇーし、頭脳警察ったってどうせ名前だけじゃねーの等々....そんな勝手な思い込みで無視を決め込んできたわけですが、1曲目のインストでいきなり初期頭脳警察そのもののパンタによる攻撃的なギターリフがギャンギャンと鳴り響いてあの時代の頭警に入れ込んだ私のような人間はこれ1発でやられます。続く2曲目もしかり。4曲目"国境の歌"は役者たちによる歌唱ですが、パンタが歌唱指導をしたのか単に真似たのかもろにパンタ歌唱です。ということで、しっかり頭脳警察でありパンタのCDでした。
録音の年代順に収録されているとのことですが、その序盤はパンタとトシのドラムスにベースを加えたトリオもの、中盤から後半はリードギターを加えた4人での演奏(ここでのドラムはトシではない曲もあるような)となっています。
当然ながらすべての曲が頭警を思わせるかとといえばそうでもなかったりはしますが、少なくともパンタ歌唱の5曲(スタジオ録音が初めて聴けた"最終指令自爆せよ"に初出のブルース"いくさはいくさ"は嬉しい)は完璧だし、インスト/カラオケの演奏(大好きな"落ち葉のささやき"はボーカルが欲しかった!)も頭警そのものだし、今更ながらあの頃トコトン入れ込んだ70年代の頭脳警察を楽しんでおります。
******
久し振りに"最終指令自爆せよ"を聴いて思い出したのは、71年の暮れ頃か72年に入った頃だったかニューミュージック・マガジンに載った日本ビクターが出した頭脳警察の広告のこと。それはアルバム制作中、録音快調、という近日アルバム発売という珍しくも発売予広告だったのです、そこにはしっかりと収録曲として"最終指令自爆せよ"とか"赤軍兵士の歌"が記載されていた.....。が、72年の5月に発売されたアルバムにはその2曲は入っていなかった.....さらにそのアルバム「頭脳警察セカンド」は発売されて1週間だったか1か月だったで即回収に(私はしっかりその間に買っています)。とすると、"最終指令自爆せよ"とか"赤軍兵士の歌"のスタジオヴァージョンも存在するのではないかとずーっと思っています。ちなみにその2曲が入った自主で出た「ファーストアルバム」はライヴ録音盤です。
「にっぽん水滸伝」
1,にっぽん水滸伝メインテーマ
2,海ゆかば
3,つれなのふりや
「にっぽん水滸伝 二の替わり 魔界転生血風録」
4,国境の歌
5,鴉の歌 *
6,水滸派の歌
7,5人の兵士の歌
8,地獄への歌
「にっぽん水滸伝 第三部 最終指令自爆せよ」
9,立て飢えたる者よ
10,最終指令自爆せよ*
11,生みの親とは
「いえろうあんちごね 特別攻撃隊スターダスト」
12,落ち葉の囁き
13,いえろうあんちごね
14,赤い馬のテーマ
「いえろうあんちごね 第二部 敵中突破悪所之荒事」
15,見知らぬ友への反鎮魂歌 *
16,闇の旅路に
「いえろうあんちごね 第三部 凶状旅奥之細道」
17,これはむかしむかし
18,いくさはいくさ *
19,うたかたの命*
20,真夜中のマリア (転換の為のテーマ)
Vocal by Panta (tracks: 5, 10, 15, 18, 19)*
![不連続線]()
2004年にリリースされていたこのCD、不覚にも今の今まで無視を決め込んでいました、が、恥を承知で今更ながら云わせていただくと頭脳警察ファンには必聴もの、でした。
72年から78年まで活動していた演劇集団「不連続線」。その演劇で使われる楽曲の殆どの詞を主宰・作・演出の菅 孝行氏が作詞し、PANTAが曲を付け頭脳警察が演奏しており、その6編の作品に挿入された音楽をCD化したのが本作。PANTA自身のヴォーカル5曲、役者による歌唱8曲、他はインストルメンタルとカラオケで収録の20曲は全て未発表の不連続線ヴァージョン。
パンタの歌唱は数曲だし、役者歌なんぞ聴きたくもねぇーし、頭脳警察ったってどうせ名前だけじゃねーの等々....そんな勝手な思い込みで無視を決め込んできたわけですが、1曲目のインストでいきなり初期頭脳警察そのもののパンタによる攻撃的なギターリフがギャンギャンと鳴り響いてあの時代の頭警に入れ込んだ私のような人間はこれ1発でやられます。続く2曲目もしかり。4曲目"国境の歌"は役者たちによる歌唱ですが、パンタが歌唱指導をしたのか単に真似たのかもろにパンタ歌唱です。ということで、しっかり頭脳警察でありパンタのCDでした。
録音の年代順に収録されているとのことですが、その序盤はパンタとトシのドラムスにベースを加えたトリオもの、中盤から後半はリードギターを加えた4人での演奏(ここでのドラムはトシではない曲もあるような)となっています。
当然ながらすべての曲が頭警を思わせるかとといえばそうでもなかったりはしますが、少なくともパンタ歌唱の5曲(スタジオ録音が初めて聴けた"最終指令自爆せよ"に初出のブルース"いくさはいくさ"は嬉しい)は完璧だし、インスト/カラオケの演奏(大好きな"落ち葉のささやき"はボーカルが欲しかった!)も頭警そのものだし、今更ながらあの頃トコトン入れ込んだ70年代の頭脳警察を楽しんでおります。
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久し振りに"最終指令自爆せよ"を聴いて思い出したのは、71年の暮れ頃か72年に入った頃だったかニューミュージック・マガジンに載った日本ビクターが出した頭脳警察の広告のこと。それはアルバム制作中、録音快調、という近日アルバム発売という珍しくも発売予広告だったのです、そこにはしっかりと収録曲として"最終指令自爆せよ"とか"赤軍兵士の歌"が記載されていた.....。が、72年の5月に発売されたアルバムにはその2曲は入っていなかった.....さらにそのアルバム「頭脳警察セカンド」は発売されて1週間だったか1か月だったで即回収に(私はしっかりその間に買っています)。とすると、"最終指令自爆せよ"とか"赤軍兵士の歌"のスタジオヴァージョンも存在するのではないかとずーっと思っています。ちなみにその2曲が入った自主で出た「ファーストアルバム」はライヴ録音盤です。
「にっぽん水滸伝」
1,にっぽん水滸伝メインテーマ
2,海ゆかば
3,つれなのふりや
「にっぽん水滸伝 二の替わり 魔界転生血風録」
4,国境の歌
5,鴉の歌 *
6,水滸派の歌
7,5人の兵士の歌
8,地獄への歌
「にっぽん水滸伝 第三部 最終指令自爆せよ」
9,立て飢えたる者よ
10,最終指令自爆せよ*
11,生みの親とは
「いえろうあんちごね 特別攻撃隊スターダスト」
12,落ち葉の囁き
13,いえろうあんちごね
14,赤い馬のテーマ
「いえろうあんちごね 第二部 敵中突破悪所之荒事」
15,見知らぬ友への反鎮魂歌 *
16,闇の旅路に
「いえろうあんちごね 第三部 凶状旅奥之細道」
17,これはむかしむかし
18,いくさはいくさ *
19,うたかたの命*
20,真夜中のマリア (転換の為のテーマ)
Vocal by Panta (tracks: 5, 10, 15, 18, 19)*

