1969年というとウッドストックフェスがあったりストーンズのオルタモント公演があたりと激動/変革の年、一方でそんなロックシーンに反発するように50年代後半から60年代に掛けての往年のロックンロールを見直すムーブメントが。この年トロントで開かれたジョン・レノン、チャック・ベリーが参加した公演もその一環だったのでしょう。
本盤はそんな流れを受けて、1969年11月にマジソン・スクエア・ガーデンのフェルトフォーラムで開かれたロックンロール・リヴァイヴァル・ショーをライヴ録音したアルバム。ファイヴ・サテンズ、シェップ&ライムライツといったDoo-Wopからビル・ヘイリー&コメッツ、ゲイリー"US"ボンズといったロックンロールまで、恐らくほとんどは再編グループなのでしょうがそんなことは感じさせない演奏に歌唱が聴けてこれは結構楽しめるライヴアルバムでした。
日本でも1972年の映画「アメリカン・グラフィティ」を機に"ロックンロール・リヴァイヴァル"とか"オールディーズ"とかを銘打ったアルバムが山のように出ていたのが思い出されますね。
Recorded live at the Madison Square Garden's, Felt Forum - November 29, 1969

