Charles Lloyd 1970

1,Moon Man/Charles Lloyd (BGO) 1CD 629円
チャールズ・ロイドのAtlanticを離れての第一弾、1970年にKappから発売されたアルバムのCD化もの。キース・ジャレット、ロン・マクルーア、ジャック・デジョネットとのカルテットを解散した後急速にロックに接近したものでほぼ全曲ボーカル入り、アタマの3曲はロイドのサックスやフルートさえ聴こえてこないという「はて、オレは何のアルバムを聴いているのだったか？」と自問するような内容、4曲目からはあの特徴的なサックスやフルートが出てきて俄然面白くなってきます。有体に云えばジャズロックということなのでしょうが、シタールを加えたそのクロスオーバー・サウンドは試行錯誤中ではあるもののあの時代のある意味最先端をいっていたものでは。次作「Warm Waters」からは宗教仲間マイク・ラヴ、アル・ジャーディンをはじめロック畑ミュージシャンがどっと参加するツクリになっていきます。

サイドメンでは、ソロ・デビュー前のネッド・ドヒニーが参加しているという話題もありますが、勿論音的にはだからどーしたの感。このアルバムのベスト・トラック"Heavy Karma"を作ったドラマーのジェイムズ・ジトロ、本盤の数年前にESPでドシャメシャのフリー・ジャズ・アルバムを作っている人でこのグループでも存在感を見せます。
Charles Lloyd (ts,fl)
Michael Cohen (key)
Ken Jenkins (b)
James Zitro (ds)
Ned Donehy (g)
Bob Jenkins (violin,sitar)

LPのジャケ内側


LPのジャケット表面に月は無かったりします